柿の種を拾い集めるように

料理と音楽、たまに科学

ドイツの製菓製パン展示会③~ドイツ人はメッセ大好き~

大変ご無沙汰しております。

日常生活が忙しくなる瞬間の連続で、全く手つかず…。仕事もようやく体調も落ち着き、なんとかこうしてはてなブログに向き合う力が蘇ってきたという所。

 

 

では気を取り直して~

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ツークスピッツエからの景色です。展示会に行ったついでに、社長と同僚と3人でツークスピッツエに登ってきました。フル装備のヨーロピアンに交じって、カジュアルな服のまま登り大変目立ちました。

 

自分はまだソールがボコボコだからマシでしたが同僚はコンバースのまま「高い所好きだから大丈夫」と謎の自信。自分は正直観覧車も乗れないくらい高い所が苦手なので、もうこの写真撮る時は稜線にしがみついて動けないでいました。

 

 

はい、では記憶を掘り起こしてibaの紹介へと戻しましょう。

 

www.10ki4gyakuginger.com

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7.デモンストレーション

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会場内のいたるところでデモンストレーションが行われています。

例えばここではマジパン細工を作っているブースですが、そのついでに(?)細工に使われる道具等が売られているという訳です。

 

確かやたら1人で話しているおっちゃんでした笑

 

誰に何を話しているのかはもはやわかりませんでしたが、楽しい事は良い事です。

完全に手止まって口だけ動いてる感じ。

横にいる若者のコックコートのカラーはフランスのトリコロールなのできっとフランスからいらしたパティスリーなのでしょう。

 

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はい、こちらも白衣の襟にフランスの国旗。

 

そうなのです、ドイツ国内で行われている展示会ではありますが、企業だけでなくパティスリーもヨーロッパ中からやってきます。

ですのでうかつに話しかけてドイツ語で「これ食いたいんだけど」と言っても全く通じません。当時はまだフランス語を勉強していなかったので、さっぱり。

 

これはマンケ型で作ったケーキでしょう…それ以上の事はわからない……。

うまそうです。ワンホールくれ。

 

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こちらは白衣にトルコの国旗が見えます。トルコからも来ているんですね。

そしてこの芸の細かさよ!トルコのパティスリーが作ったマジパン細工です。アメリカンヒーローも真っ青の再現度。こういう事ができるのは、国を問わず感動しますね。

 

そして左の方は恐らくマジパンを布の様に伸ばして、何かの土台にするために箱型の物に被せている最中でしょう。本当上手。さっきの駄弁ってる爺様とは大違いの真剣さ。

 

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こちらはボンボンショコラのセンター(ガナッシュ)を作っています。

鍋の中は見えませんが生クリームが入っている筈です。それを温めて、黄色のボウルに入れていくという段取りですね。

後ろにチョコレートの機械が色々あります。

 

というか背景にCHOCOLATEの文字あった笑

 

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これは…白衣の襟にユーロのマークが入っていますが……どういう事なのでしょうか?

(どなたかご存じの方いらっしゃいましたら是非教えてください)

確か話しかけたら「ちょっとドイツ語わからないから勘弁して」的な事を返された記憶はあります。

 

これは確か型の紹介のために行っていたデモだった気がします。ヨーロッパは多様な型が多いですから、こういうケーキの型もあるよ~という紹介。パッションフルーツかマンゴーの何か絞っているんですかね。うまそうです。

 

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またまたトルコ。先ほどのマジパン細工のトルコ組とは違ったブース。

最後の飾りに入っています。素敵。

 

というか素直な疑問なのですが飾っているのは左の方ですよね?右の方いるの笑

何か飾りで揉めてるの?この時の状況は一切覚えていませんが写真から見ていても、右の方の不要感が隠せない……。 

 

ibaの会場ではこのような謎の状況が多く、必ずしも全員が本領発揮をしている訳ではありません……笑

 

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ベルジャーン。随分細いシェフだ事…上半身と下半身の継ぎ目どうなっているのと言うくらい細いですね。 モールド(チョコレートを流し込む型)に仕込んだボンボンショコラを出した後の様です。

 

このデモを行っていたのは、ベルギーの大きな企業だった気が。頂いたモールドのパンフレットと言うか冊子が教科書くらいの厚さがありました。読み応え抜群のパンフレットで、かなり面白かった。

 

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ピエスモンテのパーツを吹き付けている最中の皆さん。これは見ていて飽きませんでしたね。海鳥が魚を捕食しようとしているピエスモンテなのでしょうか。手前のお兄さんの真剣さがまたたまりませんな。

 

吹き付け綺麗ですね。色素で着色されたカカオバターをある温度に保って、エアブラシで吹き付けていきます。温度管理が非常に難しく(慣れてしまえばそうでもありませんが)、室温によって、保つべき温度やエアブラシ本体の温度も調整しなければなりません。かっこいいですね。

 

デモンストレーションをまじまじと観つつ、試食も食べたいように食べているとどういう訳か伊勢太郎は日本人の出店者に捕まってしまいました。

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ヨーロッパで活躍されている日本人男性。お茶の世界について。

急須で入れるお茶が云々かんぬん。湯呑からお茶を移し替える事によって1度下がる云々かんぬん。

 

大変申し訳ありません。

情報量が怒濤過ぎ。

 

そういう事もある。

 

 

と、まあこのような感じでデモンストレーションは会場の至る所で行われています。

動きがあっていいですよね。ただ売るだけではなく

 

・紹介したい商品を使いどのように作るか

・現地の職人の動き

・ゆるーくデモを行うブースとそうでないブース

 

空気感が良いですよ。張りつめている訳でもなく。

 

8.ibacup

しかし張りつめている空気も会場内にはございます。

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パンや製菓のマイスター大会とでかく表記されています。

そうなのです、会場内で大会が行われるのです。

 

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ちょっとどこの国かはわかりませんが…パンの部門ですかね。

多くの方の目に晒されながら大会は進行していきます。

そしてこのパーテーションの向こうでは……

 

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フランスチームがパンの成形をしています。

さっきのマジパンいじって笑っていた爺様とは違い緊迫感があります。

正直なところパン職人がパンを作っているのか、洋菓子職人が洋菓子を作っているのかわからない状況でした。

 

パンも洋菓子も作る

 

と言う感じでしょうか…?「今はパン作っているけど、後ろのラックに刺さっているの洋菓子だよね?」と思ったからです。

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ヨーロッパはパン屋も洋菓子屋も一緒くたになっている感じが多いですから、その潮流なのでしょうか?どちらも作れる事が良いのでしょうか?

(どなたかご存じの方教えてください)

にしたって、それはそれで凄いですよね。

 

大会の最後を見届ける事は時間の都合上できませんでしたが、良いもん見れたと思っています。コンクールの感じとはまた違った印象でした。

 

パンもお菓子も。

 

これって本当にすごい事です。

 

 

まとめ

ibaはドイツで開催される大きな展示会です。

会場はビックサイトの数倍あり、規模はサロンドショコラの数倍(今度サロンドショコラについて紹介できたら良い)。

 

  • 会場の雰囲気…和気あいあいとしている大きな試食場
  • 出来る事…製菓器具の購入が可能/道具や機械の導入検討/食べ放題
  • ケーキのレベル…日本の繊細さとはまた違った感じ

 

体力さえあれば1日居られると思います。

同僚はドイツの水で気分悪くなっていたので終始落ち込んでいましたが。

 

日本の展示会とは全然違い、とにかく食べられます。

飲食業についていて食べる事興味の無い方はほとんどいないでしょう。

食べられるだけ食べまくる事をおススメします。

 

ibaは栄養補給しながら沢山の面白い物を見られる素晴らしい展示会です。