超懐かしのハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ/父はかく語り
~伊勢太郎の父はかく語りきシリーズvol.13~
こんにちは、make me smeilです。
さて今日は「ハジレコ」の話です。
「ハジレコ」とは、私が初めて買った思い出のレコードの事。
恥ずかしいレコードの事ではありません。
私のハジレコであるとともに、その後洋楽にハマったキッカケでもある
ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズについてあれこれ書いてみようと思います。
約50年にわたりブラス・ロックの「CHICAGO」を崇め奉って来た私ではありますが、思い起こせば私の洋楽原点は、「ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ」の「Don't Pull Your Love(恋のかけひき)」との出会いに始まりました。
初めて買ったLPはもちろん「シカゴ」ですが、初めて買った洋楽のEPレコードはイントロが印象的な「恋のかけひき」でした。
確か中2の時、親に買ってもらった1,000円位のタバコサイズのAMラジオ(「クラウン」と言うメーカーだったような気がする…)で、夢中になって深夜放送を聴き始めた頃、毎日必ずと言っていいほど流れてきたのが「恋のかけひき」や「シェリーに口づけ」などのポップスでした。
歌詞の意味はよく分からなくても、そのメロディやリズム、そして英語の響きがとてもカッコよく、私はどんどん魅了されて行きました。
「ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ」は、ダニー・ハミルトン、ジョー・フランクキャロロ、トミー・レイノルズの3人からなるロス出身のポップ・グループです。
70年代初頭、スリー・ドッグ・ナイトやグラスルーツ等と共に
ダウンヒル・サウンドと呼ばれた「ダンヒル・レーベル」の代表格でした。
代表曲には、1971年に全米4位のスマッシュ・ヒットとなった
Don't Pull Your Love(恋のかけひき)
Fallin' in Love(フォーリン・イン・ラヴ)
等があります。
ちなみに全米1位の「Fallin' in Love(フォーリン・イン・ラヴ)」について。
一応名曲ではありますが、私は特別好きな曲ではありません。ですから音源など一切所有していません。
1972年、トミー・レイノルズが脱退しアラン・デニソンが加入。グループ名は新たに「ハミルトン、ジョー・フランク&デニスン」となり、プレイボーイ・レコードから再始動。1976年には「Love And Conversation/愛の会話」を制作しました。
このアルバムは、当時行きつけのレコードショップで発見し、迷わず買いました。
ジェイ・グレイドン
エド・グリーン
デヴィット・ハンゲイト
リー・リトナー
などがバックアップし、ストリングスを多用したモダンかつゴージャスなアレンジのアルバムになっています。
買った当初は夢中になって聴きました。と言うか、現在でもよく聴いています。
今回この記事を書くにあたり、彼らについて調べてみたところ『驚くべき事実』が判明しました(調べてみるものですね)。
ギタリストでありグループのリード・ボーカル、そしてリーダーだった「ダニー・ハミルトン」についてです。
彼は、あの「ベンチャーズ」の弟分として自らが結成し活動していたギター・インスト・バンド「ザ・T・ボーンズ」の出身だそうで、ベンチャーズの代名詞とも言える超有名曲「テケテケテ、キュッキュッ」でお馴染みの「ダイヤモンド・ヘッド」の作者だと言う衝撃の事実。
これはまさに青天の霹靂でした。
早速、家にあるベンチャーズのCDを聴きながら感慨にふけっております……。
その後1980年にバンドは解散。
1994年12月23日、残念ながらダニー・ハミルトンはロサンゼルスにて副腎皮質機能亢進(クッシング病)により享年48歳と言う若さで死去しています。
「ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ」と言うバンドは跡形もなく消えてしまいました。
虎は死んで皮を残し
人は死んで名を残す
と言いますが
私にとって
ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズの存在は
ミュージシャンは死んで音(曲)を残す
と言うところでしょうか。
20年ほど前になりますが、輸入盤CDで彼らのベスト・アルバムを入手しました。
このアナログ盤(LP)は、私が高校生の時に発売されていたらしく……
当時は買いそびれてしまい長い間探していたアルバムでした。
聴くほどに、あの懐かしい70年代初期の「黄金のポップス時代」が蘇ります。
そしてラスト・ナンバーの「明日に架ける橋/S&G」と「君の友達/C・キング」を見事に繋げたメドレーで締めくくられます。
またこれが雰囲気良いんだな~。
初めて買ったという思い出
思い入れが強いのでしょうか
とにかく好きな曲であり、好きな声です。
「自分がもし歌手なら(あり得ないが…)こんな声で歌いたい」と思うのは「ダニー・ハミルトン」の声質です。
時々、AmazonのCDサイトやデジタル・ミュージックを検索し、今でも彼らの曲を入手する事があります。もちろん価格と相談したうえでの話ですが……。
彼らを含め、当時よく聞いた70年代初期のポップスは私の洋楽の原点であり
特に「ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ」は
私にとって忘れる事の出来ないアーティストになっています。
それでは、今回はこの辺でお開きと言う事で…。
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※伊勢太郎の父はかく語りきシリーズは不定期の投稿となります。