「CHICAGO」にカヴァーしてもらいたい曲は…/父はかく語りき
~伊勢太郎の父はかく語りきvol.2~
こんにちは、make me smileです。
シカゴ・ネタです。
我が家にある古い音楽雑誌「レコード・コレクターズ:2010年10月号」に、レコード・デビューする前の「シカゴ」(「ザ・ビッグ・シング」と名乗り、約2年間活動)が好んで演奏していたカヴァー曲のリストが載っていました。
一部ですが紹介します。全部英語ですので悪しからず。
シカゴ(ザ・ビッグ・シング) カヴァー曲
- Jimi Hendrix
…Foxy Lady
- Frankie Valli
…Can't Take My Eyes Off You
- The Jimi Hendrix&Experience
…Hey Joe / Purple Haze
- The Young Rascals
…Groovin' /How Can I Be Sure
- Sam&Dave
…Hold On!I'm A Comin' / Soul man
- The Beatles
…Got To Get You Into My Life / I'll Be Back / Magical Mystery Tour /
Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band
- Wilson Pickett
…Funky Broadway / In The Midnight Hour
- James Brown And The Famous Flames
…I Don't Mind / I Got You( I Feel Good)
- Cream
…Sunshine Of Your Love
- Chuck Berry
…Johnny B.Goode
R&Bを始め、ビートルズ、ジミヘン、クリーム等、カヴァー曲はメンバーの記憶(メンバーへの取材結果だそうです)にあるだけでも、約80曲近くに上るようです。
またデビュー前で、オリジナル曲がほとんど無い時代であり仕方のない事ですが、今となっては貴重なリストだと思います。
デビューアルバムにも収録され、現在でもライブの終盤で必ずと言っていいほど演奏される「アイム・ア・マン」、1984年の日本公演で演奏した「ギブ・ミー・サム・ラヴィン」(TVで観ました)、両ナンバー共「スペンサー・ディビス・グループ(作者:スティーブ・ウィンウッド)」の曲です。
ビートルズのナンバーも数曲演奏されているようですが、私が観に行った1973年、北海道札幌の厚生年金会館公演では、実際に「マジカル・ミステリー・ツアー」をオープニング・ナンバーとして演奏しています。
※画像は当時の入場券(半券)です。47年前の物ですが、大切に保管してあります。
当時ビートルズをほとんど知らなかった私は、すっかり「新曲だ!!」と思い込んでいました。その頃シカゴのファン・クラブ(以後C・F・Cとします)に入会していましたので、会報に載っていた各会場の演奏リストを見るまで知りませんでした。
新曲と勘違いしたシカゴ・ファンも結構いたようです。
C・F・Cですが、今思うと当時のファン・クラブ自体が女性と中高生中心のミーハー集団だったのではないでしょうか。
C・F・Cは会費の滞納者が多く、残念ですがその後解散しています。
私は曲名が分かってすぐにレコード店に行き、ビートルズ・コーナーの「マジカル・ミステリー・ツアー」を買いました。
ちなみにこれが私の買った、初めてのビートルズのアルバムになります。
「ガット・ゲット・トゥ・ユー・イン・トゥ・マイ・ライフ」(これも1984年の日本公演で演奏しています)もお気に入りの様です。
この曲は、ブラッド・スウェット&ティアーズ、アース・ウィンド&ファイアもよく演奏するようです。
個人的にリストで気になるのは「ザ・ヤング・ラスカルズ」の「Groovin'」と「フランキー・バリ」の「Can't Take My Eyes Off You(邦題:君の瞳に恋してる)」でした。
これらは今でも是非聴いてみたいと思わせるナンバーです。
私はシカゴについて、新作の発表は望んでいません。
おびただしい数に上る旧作の焼き回しを網羅した「ベスト盤」、ほとんどリストに変化のない「ライブ盤」は言うまでもなく、心に響く事のない「新作・新曲」は、さほど今の私にとって必要とは思いません。
古き良き時代のビッグ・バンド・ジャズをシカゴ風にアレンジした「ナイト&デイ~ビッグ・バンド(1995年制作)」のように、
全編懐かしのヒット曲をカヴァーしたアルバム
を制作して欲しいと思います。
「ナイト&デイ~ビッグ・バンド」、選んだジャズ・ナンバーは古くても中身は新鮮で、私の中では久々の大ヒットアルバムでした。
半世紀以上も活動をつづけた長寿バンドです。
もうオリジナルにこだわる事もないでしょう。ヒット曲も多いし、コンサートの曲目リストには困る訳ないのだし…
「それでは、今日はこの辺で。話はお開きと言う事で」と言いながら…
シカゴに演奏して欲しいカヴァー曲ばかりのリストを勝手に10曲作ってみました。
シカゴにカヴァーして欲しい10曲(勝手編)
1.ジェイムスタウン・マサカ
…遥かなる夏の陽
2.フランキー・バリ
…君の瞳に恋してる
※近年は「ボーイズ・タウン・ギャング」がリバイバルでヒットさせた
3.ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ
…恋のかけひき
4.アル・クーパー
…ミッシング・ユー
5.アイズ・オブ・マーチ
…ヴィークル
6.ライトハウス
…ある晴れた朝
7.タワー・オブ・パワー
…つらい別れ
8.チェイス
…黒い炎
9.ブラッド・スウェット&ティアーズ
…微笑みの研究
※オリジナルは「アイム・ア・マン」と同じく、イギリスのバンド「トラフィク」
10.ドゥービー・ブラザーズ
…君の胸に抱かれたい
※オリジナルはモータウンの作品で、キム・ウェストン、アイズレー・ブラザーズが歌っている
夢の、希望のナンバーばかり。これが聞けたら最高です。
ブラス・アレンジはシカゴ・ホーンのレジェンド、トロンボーン担当の「ジェイムス・パンコウ」がいつものように担当。
ちょっと聴いただけですぐシカゴだと分かるアレンジ、長尺でお願い致します。
特に最初に選んだ「遥かなる夏の陽」は、私にとって生涯忘れられない曲BEST5に入る曲です。知らない人の方が圧倒的に多いと思われるこの曲ですが、とにかく明るくて爽やかな曲です。
この曲との出会いや思い出については、曲のタイトルにちなんで、もう少し暖かくなってから改めて触れたいと思います。
希望はまだまだありますが、キリがないので10曲だけにして、この辺で「夢のような話」はお開きにしたいと思います。では…
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※伊勢太郎の父はかく語りきシリーズは、不定期の投稿となります。