柿の種を拾い集めるように

料理と音楽、たまに科学

フルーツサンド の作り方

娘の100日のケーキの余りで作りました。

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元日は娘の100日のお祝いで、ケーキを作りましたが、思いのほか材料が余ってしまいました。

 

娘の100日のケーキ↓
www.10ki4gyakuginger.com

 

この時のカットの切れ端は気付いたら強奪されておりましたが、カット面を思い出すと作れるのはフルーツサンドあたりかなと言う感じ。

切れ端の周りをうろつく伴侶。

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しかし

食べた事がない!!

 

スーパーやコンビニでよく見かけますが、味が想像できるのでどうも手に取るまでいかず。値引きしシールの貼られたフルーツサンドを食べている伴侶を何回か見た事はあるのですが……。

 

 

完成を想像して作ってみることにしました。

 

 

 

材料

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  • 食パン2枚
  • 砂糖・洋酒入り生クリーム

 

 

 

1.組み立て

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 食パンの耳を切り落とします。

 

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生クリームを塗りますが、薄めに塗りました。あんまりごてごてに塗っても、切る時にズレる気がしたので。いやどうかわからないけれど。

 

作った事ない物は適当に。

気軽に。

 

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カット面を想像して苺を並べていきます。

 

おや、1個余ってしまった。

 

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半分にした苺を空きスペースに入れました。

 

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あとは生クリームで隙間を埋めるようにぺとぺと塗ります。

固めの生クリームを塗りました。

切った時に動かない様に。

 

 

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蓋をします。

 

しかし横から見ると…

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隙間だらけです。カッコ悪いに、恐らく出来上がりに影響が出そうなので間を生クリームで埋めていきます(正しいやり方かはわかりません笑)。

 

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とりあえず隙間は埋めました。

何一つ水平じゃない。けれど気にしない。

 

 

 

2.カット

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のこぎりを引くように切ります。真上から下に押すと断面が押しつぶれてぐちゃっとなりそうなので……。

 

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苺がうねっていますが、まあ自分で食べるのでよしとします。

美味しそう。

 

 

 

おまけ

パンの耳が余っているうえに、生クリームも余っているのでさらにおやつを作りました。

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あんあまり焼いたりなんだりと言う手間をかける気はなかったので、そのまま詰め込んで作れる物を。

 

 

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伴侶のお菓子を勝手に拝借。あとバナナ。

 

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クリスプチョコを粗く刻んで器にいれます。

これは夏に冷やし素麺の食べる時に使う、つゆ入れるやつ。

 

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生クリームを絞ります。

 

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食パンの耳をちぎって敷き詰め、更に生クリームを絞ります。

食パンの耳がなくなるまでこれを繰り返します。

 

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(食パンの耳余ってますが、それは食べました)。

バナナを切って、土台に使ったクリスプチョコのカスを散らし、以前作ったチョコの飾りをさして終了。

 

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ケーキのあまった材料でおやつをいくらか作れましたが、

1日で凄い量の生クリーム食べました。

もうしばらく要らないです。

 

美味しかったけど罪深い。

 

 

100日ケーキの作り方

娘の100日のケーキを作りました。

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娘が元日に100日を迎えることになったので今年伊勢家はおせちありません。

 

我が家のオーブンレンジはオーブン機能が死んでいるので一から何かを焼いたりと言うことが出来ません(驚くべきほどに焼き色が付かず、めちゃくちゃに乾燥した物が完成する)。

 

ただひたすらに生クリームを塗ったくったケーキが簡単なので皆すまん

 

 

 

材料

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  • 山崎製パンの6号スポンジ(スライス済み)
  • シャンティー(砂糖入りの生クリーム)

200mlの生クリームに12gのグラニュー糖

入れる洋酒は実家にあったウイスキー(もはや何でもよい)を同割で小さじ1杯になるように

  • 前回の残りのシャンティー(解凍済み)
  • 苺2パック
  • ブルーベリー1パック

 

今回も前回同様シロップは打ちません。

前回の模様↓

 

www.10ki4gyakuginger.com

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1.スライス

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山崎製パンのデコスポンジ。

今までカルディやイオンのスポンジを試してきて、イオンのスポンジがのっけから崩壊すると言う軽い事故が発生していたので結構内心ドキドキしていました。

 

 

事故の模様↓

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今回は問題なし!!

 

柔軟性はあまりありませんがボロボロにならないキメのこまやかなスポンジです。

そしてスライスは一番上の焼きっつらだけ落として、2枚スライスのまま使用します。

 

長方形のケーキに仕上げたいのでなんとなく長方形にカット。

綺麗な長方形に切るのではなく、端を切り落とす事も計算したカット。

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美味しいスポンジです。でもカルディのスポンジが一番おいしいかもしれない!

 

 

 

2.組み立て①

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サンドなので、前回の解凍した生クリームを使用。

バサバサですが、家庭で食べる分には申し分ないと思います。

端を切り落とした状態を想像して苺を並べていきます。

出来るだけ同じサイズの苺を選びます。

 

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このようにホールの苺をサンドする際は生クリームをかためにしてください。

やわらかい状態だと動いてしまって、カットする時にズレやすくなってしまします。

 

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スポンジではさみます。

 

横から見るとこんな感じ。

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3.組み立て②

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上に生クリームを塗るのですが、できるだけ平らになるように。

がたがただったり傾斜になっているとみっともないので……。

 

そして数回で決めるようにします。

ケーキの顔ともなる一番上なのでツヤのある生クリームがやはり美しいという物です。

 

こんな感じ。

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あとサイドですが、隙間があるようでしたら生で埋めてあげると、カットした際綺麗になります。

 

 

 

4.カット

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沸かした鍋に包丁を浸し、刃の水気は布巾で拭き取りながらカットしていきます。

包丁は片刃の物がほとんどです。その包丁を真っすぐ下におろすと、切り口が斜めになってしまいますので意識して切ります。

あと、包丁の重さだけで切るようにしていくと綺麗に切れます(押切はダメ)。

 

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全面カットできました。こういうフルーツサンドありますよね。

 

 

 

5.飾り

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ウエディングケーキは仕事で何回か作っていましたが、今回はケーキ自体がさほど大きくないので、生クリームの上であまり遊ぶことが出来ません。

 

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チョコレートの飾りは先日テンパリングして作り置きしておいた物を。

パイピング(文字を書く事)は1年半近くしていないので書けないんじゃないかと思っていましたが体が覚えていました。安心した。

 

 

 

6.様子

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100日膳はお取り寄せしました。便利な時代ですね。

レンジでチンしたり、温め直すだけで驚くほど美味しい物にありつけます。

正月に鯛を食べたなんて初めてよ……

 

ちなみにですがこちらの発注ミスでお祝い膳2つ届いてます。

なんて豪華な正月だ。

もちろんお金はきちんと2つ分払っています( ;∀;)金が( ;∀;)

 

 

そして気付いた。

皿が天地逆!!!!!!

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そんなもんです。

 

 

 

まとめ

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驚くほど安い!!!!!

安いって凄い!!!!!

 

 

百日膳はこんな感じです。

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冷凍で送られてくるものを冷蔵解凍します。

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良い元日でした。

 

クリスマスケーキの作り方②

我が家のクリスマスケーキを作りました。

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先日は実家の両親に頼まれて作ったのですが、今回は遅ればせながら我が家で行われたクリスマスで食べられるクリスマスケーキです。

 

スポンジでハプニング起きました。

 

 

 

材料

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  • イオンで買った5号のスポンジ(スライス済み)
  • シャンティ(砂糖入りの生クリーム)

 

400mlの生クリームに24gのグラニュー糖

入れる洋酒は実家にあったウイスキー(もはや何でもよい)をそれぞれ小さじ1杯

  • 家にあったイオンのバナナ

 

今回も、前回同様シロップはうちません。

 前回の模様↓

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1.スライス

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嫌な予感

 

生地の触った感じが、キメが粗く、焼き縮みしているような……。

紙をはがすと一気にまわりが崩壊しそう

 

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案の定ボロボロ!!!!!

砂糖が多めの配合なのか

卵温めすぎて空気抱き込み過ぎたのか

クラムだらけです。

 

家にはこの1台しかスポンジがないと言うのにやめてくれよ

 

土台がハプニング起こすとか割と現時点で難産。

 

スポンジの真ん中がボロッカスで穴が開いていても正直全然問題はなく、外側が崩壊されるとナッペは一気にやりにくくなります

 

 

念のため4枚スライス。

 

 

 

2.組み立て

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前回の余った生クリームは袋に入れて冷凍していたので解凍し(冷蔵庫で一晩)サンドで使います。

※生クリームは冷凍すると風味が一気に落ちますが、家庭で使用する分には全く問題ないと思います。ちなみにバサバサなので、サンドで使うと良いでしょう。

 

 

カルディのスポンジがいかに良い生地だったか思い知らされます。

しかし文句ばかり言っていても仕方ないのでサンド。

とちおとめの中で形の悪い物をサンド用にして並べていきます。

 

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伴侶の希望でバナナのサンドがリクエストされていました。

 

 

 

3.ナッペ

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4枚スライスにしていてよかった( ;∀;)

 

一番下と一番上はまともな円を使いたかったので、これでちゃんとナッペできます。

あまりにもボロボロなものは今回使わない事にしましょう。

 

 

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ナッペしてるそばからクラムがボロボロと生クリームに混ざってくるという異常事態なので、混入した生クリームは容赦なくおやついきです。

 

 

 

4.飾り

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漠然とした飾りのイメージしか考えておらず、とりあえず絞っていきます。

 

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  • 先日テンパリングしたホワイトチョコレート
  • カルディで買ったチョコレートプレート
  • 実家から持ってきたいつかの柊
  • 使いまわしの金色のオーナメント

 

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スポンジのハプニングでやや背の低い生デコとなりましたが、

こんなものじゃないでしょうか。

5号サイズだったので伴侶と食べていたら瞬殺でした。

 

 

 

まとめ

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生クリーム余って冷凍したので

多分もっと安いと思われます。

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次回の生デコに使うつもりですが、結構余りました。

 

 

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今年は娘も誕生したのでなんだか豪勢になりましたが、比較的安く抑えられたと思います。

 

寿司は魚べい

鶏肉やソーセージは見切り品をノンフライヤーでカリッと

汁ものは卵スープ

 

授乳中の人間がいるのでシャンメリーです。

 

 

今まではクリスマスが戦場だったので、

今年はなんか楽しかったです。

 

クリスマスケーキの作り方

とりあえず実家の両親にクリスマスケーキ作りました。

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我が家は娘がクリスマスに予防接種だったので(ロタウイルスの予防接種の説明書には、接種日には興奮させるなとの記述がありました)、クリスマスは来週やる予定です。

 

クリスマスケーキは買うと結構な値段がします。

 

 

我が家のクリスマスや娘の百日のケーキまでに腕慣らし。

つまり今回は練習。

ケーキを作る仕事を辞めてから丸1年が経ち、正直格段に何もかもが落ちています。

 

 

 

材料

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  • カルディで買った5号のスポンジ(スライス済み)
  • シャンティー(砂糖入りの生クリーム)

         200mlの生クリームに12gのグラニュー糖

        入れる洋酒は実家にあったウイスキー(もはや何でもよい)を小さじ1杯

  • 値引きされた苺

 

 

カルディでスポンジ買ったことがなく、シロップをうった方が良いのか分かりませんでしたが、親が食うからしなくて良いやとそのまま使うことに。

 

 

 

1.スライス

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開封した所、ほんとにスライスされていて、まあ便利な物だわと感心しました。

ですが2枚のスライスではなんだか物足りないので、さらにスライスします。

 

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焼き皮は邪魔なのでそぎ落とします。

 

 

 

2.組み立て①

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 3枚重ねた状態で大体の四角形に切ります。

最後にまたカットするので、この時は完全な四角形にしません。

 

 

 

3.組み立て②

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苺の断面を見せたいので、完成を造像しながら組み立てていきます。

これを繰り返します。

 

 

 

 

4.カット

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一番上の面はペーニュで模様つけてみました。最近のダイソーは何でもあるんですよね…本当凄い。

カットする時はまな板の上にうつし、

熱湯に包丁を浸し、水気を布巾でとりながらカットしていきます。

そうすることで断面が綺麗になります。

 

 

 

5.飾り

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値引きされた苺なので状態は悪いですが、飾りの仕方によってはどうにでもなるわいと思っていました。今は苺のハイシーズンなので、本当えらい値段しますよね。

2L以上の大きさがある苺なので、非常に飾りやすかったです。

半分にカットしても小さくならない。

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  • 先日テンパリングしたホワイトチョコレート
  • 100円均一で買ったフリーズドライ苺
  • 100円均一で買ったクリスマスの金色のオーナメント
  • 実家から持ってきたいつかの柊

 

 

絞り袋使うかなーと思いましたが、使わず。

 

 

 

まとめ

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大変安価で作ることが出来ました。

とは言いつつしっかり請求しましたが

 

味は美味しかったようです。

 

来週行われる我が家のクリスマスではオーソドックスなクリスマスケーキを作る予定です(伴侶の希望でバナナも入れて欲しいとの事)。

 

娘の100日は

またこのようなスクエアタイプにしようかなと。

 

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こちらの端も喜んで持って帰りました。

「ザナドゥ」と「グライド・イン・ブルー」/父はかく語りき

~伊勢太郎の父はかく語りきvol.9~

 

 

こんにちは、make me smileです。

 

今回は映画の話を2題。ともに音楽がらみの話です。

 

さて、私は映画が大好きです。

 

物心ついた時から映画好きの父に連れられ、東映の時代劇やヤクザ映画、日活の無国籍アクション、大映の市川雷蔵や勝新、月に2~3回のペースで映画館に行っていました。とにかく頻繁に通っていました

 

小学生になると一人で東宝のゴジラ、大映のガメラや大魔神、東映マンガ祭のアニメなど、映画三昧の幼少期だったと思います。

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高校の時は空手映画全盛期

「燃えよ、ドラゴン」は学校を休んでわざわざ空いている平日に行きました。

 

私は10歳くらいまで中心街に住んでおり、近所に7~8軒の映画館がありました。今では信じられませんが、昭和30年~40年代の前半、映画産業は賑わっていました…。

 

 

さすがに現在は頻繁に映画館へ通うことは出来ませんので、もっぱらスカパーの映画チャンネルやレンタルDVDなど、TVで観る事が多くなります。

 

どうしても手元に置きたくなる映画、忘れられない映画は通販でDVDを買い、いつでも観られるようにしていますが、割合でいうと洋画8割、邦画2割というところでしょうか。

 

 

さて本題です。

あえて「最低・最悪」と専門家から酷評を受けたミュージカル映画を、DVDで買ったことがあります。

 

それはオリビア・ニュートンジョンが主演のザナドゥです。

 

以前に地上波で観たことがあるのですが、その内容は残念ながらほとんど記憶に残っていませんでした。

「多分、全部観ていないはずだ。きっと途中から観たとか、事情があって途中でやめたとか…」と記憶が薄いことを自信に納得させ……。

 

 

どうしても終盤のミュージカル・シーン、「ザナドゥ」を歌うシーンが観たくて、DVDを注文してしまいました。

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さて、私の評価…。

コラッ カネ返せ!!

でした。

 

本当につまらない、内容のない映画です。

 

この映画、どの映画評を見ても「オリビアの歌と踊りのシーン以外、見るべきところナシ」と言われています。

評論家は「無理のあるあらすじ、設定や展開、陳腐なCGがドン引きした」と言っています。

 

私は「ザナドゥ」と言う曲はもちろん、音楽担当のELOもオリビア・ニュートンジョンも好きです。

 

 

終盤でこの曲が流れ大勢で踊るシーンがありますが、その時だけちょっと鳥肌が立ちました。

あれは本当によくできた曲。

「ザナドゥ」(テーマ曲)のためだけにある映画です。

ただしその時のオリビアの衣装が残念。

可愛さ半減……。

 

 

「ザナドゥ」が収録されたE.L.Oのアルバムも持っています。

もちろん「オリビア・ニュートンジョン」のアルバムも、「ザナドゥ」のシングルも持っています、ついでに言うと彼女のコンサートDVDも。

 

このDVDを買ったのは、彼女のビジュアルに負けた結果だと思います。

「いい年をして、まだ色気づくのか、アンタは…」と心の声。

 

古い話ですが「イルカが、クジラが可哀想」と日本公演を拒否したオリビア・バアさんのDVDを買うなんて…

愛国者として猛反省しました笑

 

 

さてもう一つの話に行きます。

私が愛してやまないシカゴのメンバーが映画出演した話です。

 

それは1974年劇場公開の

Electra Glide In Blue(邦題:グライド・イン・ブルー)

です。

 

当時「8人目のシカゴ(当時シカゴは7人だった)と呼ばれた彼らのプロデューサーJ・W・ガルシオが初監督した作品で、前年の「カンヌ映画祭正式出品作品」でした。

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普通の映画好きとは視点が違います。シカゴ・ファンとしては映画の出来より、映画とメンバーの関わり方、そして音楽に興味があります。

 

結局私の住んでいる街では劇場公開もなく、ビデオやDVDもまだない時代です。

映画を観たのは数年後のTV(地上波、〇曜ロードショー的な番組でした)。

 

映画の封切後、サントラ盤LPとシングル盤(エンディング・テーマ「テル・ミー」)を持っていた私は、出演しているシカゴのメンバーがどんな演技をしてくれるのかに興味がありました。

なにせ、まだミュージック・ビデオなど無い時代です。

動いているメンバーの姿は貴重。

 

 

映画は白バイ警官の汚職に絡む話になります。

タイトルの「エレクトラ・グライド」とはバイクの「ハーレーダビッドソン」の最新型のことらしく(バイクに詳しくないので)、モニュメントバレーを背景に繰り広げられる仲間同士のの裏切り、葛藤、殺し、そして最後の印象的なエンディングへと続きます

 

 

メンバー7人のうち、出演していたのは4人。それぞれ重要な役回りでした。

音楽面(サントラ)でも5人が参加し、エンディング・テーマ「テル・ミー」では当時のギタリスト「テリー・カス(故人)」が壮大なオーケストレーションに乗って、印象に残る見事な歌唱を披露してくれました。エンディングに繋がる映像も素晴らしかった

 

ラストの映像と音楽

心に残ったのはそれだけかもしれない

 

 

もしエンディング大賞があれば贈りたい!!

 

 

 

※注)ネタバレです。

ラストはこんな映像。警官がピストルで撃たれ、スローモーションでバイクから転げ落ちる。そして静かにピアノのイントロが始まり、歌が流れる……。

 

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 その他劇中では、シカゴの弟分(ガルシオがプロデュースしていたたまそう呼ばれていた)として我々当時のファンにはお馴染みのトリオ「マデュラ」の演奏シーンがあるなど、シカゴ・ファンとしては応えられないコアな映像でした。

 

私は10年ほど前、キング・レコードから映画のDVDが発売されていることを知り、懐かしくて購入。記憶では、製作から45年、最近はありませんが、地上波で2~3回放送されているはずです。

 

DVDの解説書には「どちらかというとカルト映画に分類される」と書いてありました。

確かにそうかもしれません……

 

 

映画の興行成績はおそらく駄目だったでしょう。

 

 

惨憺たる結果だったでしょう。

サントラ盤にしても、私の様な熱狂的なシカゴ・ファンが買っただけかもしれません。

確か、見開きのアルバムで20ページくらいのブックレット、映画の背景にもなっているモニュメントバレーにたたずむ景観とバイクが写っているポスター(約1m50㎝×約30㎝)、バイクのイラストポスターが付いていたような気がします。

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ガルシオはその後もう1作だけ映画を撮ったようですが、それについては全く情報がありません。それを最後に映画界から足を洗っています。

 

 

結局この映画は、コアなシカゴ・ファン、コアな映画ファンの心に

B級カルト映画

として残ることになるのでした(私はコアなので、全く構いませんが…)。

 

それではこの「カルトな話題」はこの辺でお開きに……。

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

※伊勢太郎の父はかく語りきシリーズは不定期の投稿となります。

Marie Pierreのシュトーレン

シュトーレンの季節がやってきました。

 

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しかし今回のシュトーレンはおもいがけず、という感じです。

専門学生時代の友人・Mと数年ぶりに連絡を取っていたところ、出産祝いに荷物を贈ると言われ、封を開けるとセンスの良いワンピースとシュトーレンが入っていました。

 

学生時代からセンスも良く、そして今では5歳になる息子を持つM。

成長に見合った物を贈ってくれた事は大変感謝しています。

 

Mは学生の頃から洋菓子店でバイトをしていて、卒業後は新進気鋭の洋菓子店に就職しました。お菓子が本当に好きな奴でした。

何軒かの洋菓子店を経て、奴がとうとうハマったのはコーヒー。

 

 

コーヒーの勉強をひたすらするかたわら、コーヒーに合う洋菓子を考え(とにかく洋菓子を製造するのではなく、コーヒーとの相性を考えるところが凄いよね)

 

現在は店舗での試作品をひたすら食べる側になっていました。

 

Mと連絡を取っていると、幼い子ども3人を育てながらお菓子教室を主宰している奴もいれば、何をしている云々かんぬん……。

 

 

何かやる人は忙しくてもやるんですよね

やらない理由をあげているうちはまだまだ

 

なんて話しながら

久しぶりに自分もお菓子に触れたいと感じた時間でした。

 

 

シュトーレン/Marie Pierre(札幌市中央区)

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さてシュトーレンの紹介。

札幌で有名な森彦。そのグループ店、Marie Pierreは2011年にオープンした比較的新しい洋菓子店です。森彦でコーヒーを勉強したMが開発したシュトーレン。

4年ほど前にMの家に遊びに行った時

「今試作段階なんだよね」

と食べさせてくれたのを覚えています。

Mの伴侶はフレンチのシェフで、コーヒーもやっているそう。

 

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シュトーレンはめちゃくちゃでかいタイプではなくて、赤子の顔ほど。

食べきりサイズなのがまたいいなあと思います。30cmくらいあるのも好きですが、シュトーレンって食べ続けるとどう考えても太りますよね……

 

いただきものなので値段はわかりませんが、原価考えるとそれなり。2000円はしないけど、近い値段なんじゃないかなと。

 

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とっても美味しいシュトーレンでした。

完全に自分の好みのタイプです。

マジパンマジパンしてなくて(マジパンあんまり好きではないのです)、香辛料をダイレクトに感じるお味。シナモンのパンチが凄まじく、ナッツの食感がたまりません。

 

 

伴侶は洋酒がジャバジャバきいたタイプのシュトーレンが好みらしく(じゃあもうやらん)、ただ黙々と食べていました。

 

ぎっちりめのしっかりしたシュトーレンで、今まで食べたシュトーレンの中ではかなり上位です。本当に旨い。

でもね、固いわけじゃないんですよ。

 

 

 

 

カルディなんかでもシュトーレンは時期になると売られていて、

Oebel社のシュトーレンをよく見かけます。

量産品だからかはよくわからないけれど、固いんですよね。

水分が少ない感じ

パサついて、乾いたパンに近いような……

その固さを補うかのようにセンターにいるマジパン。

でも生地そのものが固いんです……

 

 

ドレスデンから贈ってもらったシュトーレンはそんな事ないんだけど、なんでしょうか。不思議です。

去年のドレスデンのシュトーレンについてはこちら。

 

www.10ki4gyakuginger.com

 

 

それにしたって贈ってもらったシュトーレンは美味しいシュトーレンでした。

残り半分は伴侶にあげないで、自分が全部食べよう。

 

 

 

店舗情報

 

Marie Pierre

住所:北海道札幌市中央区南8条西14丁目3-12

電話:011-596-9777

平日/10:00~17:00

土日祝/10:00~18:00

休み:年末年始

 

オンラインショップあります

 

「運命’76」と輸入盤/父はかく語りき

~伊勢太郎の父はかく語りきvol.8~

 

 

こんにちは、make me smileです。

 

 

70年代後半以降、ブームはあっという間に去りましたが、クラシックの有名曲をディスコ調にアレンジした曲が続々と発売された時期がありました。覚えているでしょうか?

 

 

その中に、クラシックの名曲、ベートーヴェンの「運命」をディスコ調にアレンジし邦題運命’76としてヒットさせたウォルター・マーフィーと言うミュージシャンがいました。

 

 

 

彼はアレンジャーとしてだけではなく、コンポーザー(作曲)としても才能豊かで、オリジナル曲を沢山作っていますが、日本ではほとんど紹介されることはありませんでした。

 

さて例によって40年以上前の昔話になります。

 

仕事で半年ほど札幌に住んでいたことがありますが、その時の事です。

月一度、レコードショップの輸入盤コーナーに行くことを恒例にしていました。

その日も輸入盤コーナーで色々なアルバムを物色していたのですが、何となくジャケットが気になり、「ジャケ買い」をしたのが「ウォルター・マーフィー」のアルバムです。

 

タイトルは「ファントム・オブ・オペラ」。実写やアニメで有名な外国映画「オペラ座の怪人」の物語をモチーフとしたと思われるアルバムです。

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 私はそれまで彼について、全く知識も興味もありませんでしたし、買った時もすぐに「運命’76」のミュージシャンだとはわかりませんでした。

 

 

どんなジャケットだったかと言いますと、イラストで描かれた

ファントムらしい怪人の顔の微笑んだアップがある。

長く伸びた舌先が二つに割れていて不気味。

両手を顔の前で開き、その隙間から怪しい目つきでこちらを覗いている。

全体に赤茶けた顔色である。子供に見せたら間違いなく「夜泣き」をする。

ジャケ買いにはふさわしくないアルバムでした。

 

 

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※最初に映画化された「オペラ座の怪人」(1916年)のファントム。夢も希望もない顔……

 

 

 

私の輸入盤の買い方ですが、いわゆるジャケ買い(ジャケット拍子の絵や写真、裏面のクレジットが運よくあればそれを参考にする)と決めていました。

 

知らないアーティストのアルバムを、ジャケットのデザインで買うことに、冒険心、否、遊び心がくすぐられるような気もしました。

 

 

 

話は変わりますが、ここで輸入盤について少し……。

確か輸入盤は価格が安かった(国内盤の半値?)ような気がします。

ただ、国内盤の様な解説書は付いていませんので、レコードを買ってもアーティスト情報は得られません。

 

輸入盤はジャケットの右隅だったか左隅に5mmほどの穴が開けられ(輸入の印?)、ビニールでがっちりと完全密封されていました。

 

 

日本ではまず半透明ビニールの袋にレコードが入り、場合によっては更に色々印刷された紙の袋に入っています。そしてジャケット本体に入れられる。

しかし輸入盤の場合には、基本的にレコードむき出しのイメージ。半透明のビニールがまずありません。

レコードを出すと静電気で空気中のごみやチリが凄く寄ってきました。通常、国内盤には通用する「レコード・スプレー」も効果が薄かった気がします。

商品の扱いが全然違います。これは国民性の違いなのでしょうか。

 

輸入盤が「特別悪い」わけではなく、日本盤(国内盤)こそが丁寧過ぎて、世界基準から外れているのではないかと。

 

 

モノを大切に扱う日本人だからこその「半透明ビニール袋」ではないかと、輸入盤を買うようになってから思うようになりました。ただ、輸入盤からは何とも言えない香りがしました。それは不快な香りじゃなく、かと言って「花」のような素敵な香りでもない。

しいて言えば「石鹸」のような香りです。

恐らく気のせいでしょう。しかし、そんなイメージを持っています。

ちなみに日本盤は完全無臭です。

 

あっ、そう言えば香り付きのアルバムがありました。

 

 

それはラズベリーズと言うパワー・ポップ・バンドのサード・アルバムです。

 

 ジャケットはバケツの様なカゴに山と積まれた野イチゴ(ラズベリー)の写真で、ジャケットからは野イチゴのいい香りがします。

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ラズベリーズにはエリック・カルメンと言うアーティストがいましたが、ラズベリーズ解散後、ソロ・シンガーとして活躍します。最大のヒット曲として「オール・バイ・マイ・セルフ」がありますが、これは間奏にクラシック作曲家「ラフマニノフ」の「ピアノコンチェルト第2番」を、やはりヒット曲「恋にノー・タッチ(NEVER GONNA FALL IN LOVE AGEIN)」は「交響曲2番第3楽章」をモチーフにして、ロマンチックな作品に仕上がっています。

 

 

 

話はウォルター・マーフィーに戻ります。

 

 

「ファントム・オブ・オペラ」は先にも書きましたが日本でヒットした「運命’76」とは違い「有名クラシックのアレンジだけではありませんよ、曲もちゃんと作りますよ」とばかりに、ストーリー性のあるトータル・アルバムとして魅力ある作品に仕上がっています。流行りのディスコ・ミュージック一辺倒ではありませんでした。

 

もちろん例にもれず、クラシックのアレンジ曲(ベートーヴェンの「第九喜びの歌」他)も2~3曲ありましたが…。

 

何せ輸入盤です。語学力に乏しい私にはアルバムの詳細を知る由もありません。

 想像するに「オペラ座の怪人」登場人物(ファントム、クリスティーヌ、ラウル)がそれぞれ役名で各々の気持ちを歌っているようです。そしてオペラの場面転換にはインストゥルメンタル(演奏のみ)を使用しているのではないかと思われます。

 

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 私は「ロック・オペラ座の怪人」の「サントラ盤」のつもりで聴いています。

このアルバムがCD化されていないかと探しましたが、残念ながらCDはありませんでした。

 

その代わり「amazonデジタル・ミュージック」のサイトに1曲毎購入可で全曲がありました。数10秒ですが全曲視聴できます。

よくあったと感心しています……。

 

 

YOUTUBEにこのアルバムから2曲アップされていましたが

特に「The Music Will Not End」。

 

伸びやかな歌声と間奏のゆったりとしたギター・ソロが私のお気に入りの

優しさと憂いに満ち溢れた曲です。聴いてみる価値があるかもしれませんよ。

 

 

 

もう札幌まで輸入盤を探しに行くこともないし、現在はレコードを聴く装置もありません。

 

 

この時代です。

外国盤CDは国内盤同様に簡単に手に入りますし、輸入盤をジャケ買いしていた頃の様なドキドキ感も、面白味もありません。

 

音楽のデジタル化は、ますます音楽を聴きやすく、そしてある意味つまらなくなるでしょう。

 

 

それでは今回のお話はこの辺でお開きと言う事で…

 

 

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※伊勢太郎の父はかく語りきシリーズは不定期の投稿となります。