フランスでの洗礼②~消えない記憶~
さて、先日フランスのお上品さに自分が全くついていけず、散々な想いをしたということを記した回がありました。
これは2回目のフランスだったのですが、1回目のフランスについては全くふれておりませんでしたね。で、今回1回目のフランスで何があったかを食べモノの記憶と共にまたご紹介したいと思います。
1回目にフランスへ行ったのは2009年。
2回目にフランスへ行ったのは2018年。
読み返していると伊勢太郎がこの8年でいかに成長していなかったが判明しました。
過去の記事を読んでいてお分かりになったと思いますが、伊勢太郎は全然ブランドに詳しくもなく、芸術において造詣も深くなく、パリでベレー帽をかぶって、セーヌ川を眺めているような人間ではありません。
◆マジで切れる5秒前だったLadurée(ラデュレ)
11月だったので日の出が遅く、朝の7時は真っ暗です。朝飯にLadurée行くということになり、気取った朝食を食べてきました。
めっちゃオサレ。生のフランボワーズが入っていることに感激していたら、
給仕にオレンジジュースかけられました🍊
意図的じゃなくて、相手は「あ」みたいな感じで(多分手滑ったんだと思う)、
とうとう何も言わずに去りました奴🍊
何かやらかした時に、何も言わずに去る人間ていますけど、そいつ完全にそういうタイプでしたね。多分今までもそうやって生きてきたしこれからもそうやって生きていくんだと思います。黙っておけばなんとかなると思ったんでしょう。
「え!おいおい」って引き止めましたがガンスルー。
懐かしいオレンジの思い出ですね。その時の高揚感は今も忘れません^^
食事は最高に美味しかったです。
◆フランス旅行のメインはNODAIWA(野田岩)だった
このフランス旅行のメインは完全にここでした。学生時代のバイト先が鰻の専門店で、仲の良かった調理師さんが「フランス行くなら野田岩行かんと」と言ったので、誠に行きました。そしてここで一番金使ったと思います。
昼時に行き、たまたま貸し切り状態でした。
漢字にほっとする伊勢太郎含め友人(外国行っといてどんだけクソガキだったんだ…)。
店内のすりガラス。かっこいいですね。
期待が高まります。
普通は見知らぬ土地でやたらめったら料理頼んだりしないんですけれど(ドストライクな味じゃなかったら怖いから)、今回はパリ市内の日本語圏(野田岩)ということでもう完全に頭ばかになっています。店員さんが日本人で死ぬほど安心しました。
そして注文したモノ達が続々とやってきました。
オレンジのフィレとリンゴが組み合わさったさっぱりしたサラダ。もうこういうスタイルに安心します。飾り切りの技術にホッとする。ピンクペッパーが乗っているところに異国感。不味いわけがありませんでした。
アラカルト的な。煮凝りや燻製など。真ん中は刺身でした。創作フレンチみたくなってきましたね。食べなれなさはありましたがどれも美味しかったです。
ちなみにフランスは天然鰻で、そのルックスは太く短いという感じです。
ちなみに厨房が少し見えましたが、バイトの子達は皆フランス人でした。
中学生みたいな子どもたちが一生懸命働いていました。
出汁巻き!鰻巻は残念ながらありませんでしたが、出汁が美味しかったです。そうだよ、出汁って大事なんだよ。ふわふわというよりはしっかり目の玉子でしたが、出汁ってだけで美味しい…ということしか覚えておりません^^
鰻の燻製きました。最高でした、この燻った香りと独特の弾力。とにかく香りが良い。鰻は特有の香りを持っているというのにそれを更に燻すなんてね。
ほんとフレンチですよね。また上のセルフィーユが良いですよね。
ケーキじゃんかよ。
鰻の押しずし的な。問題なくかなりうまい。
そしてうな丼きました。茶碗蒸し付き!◎
身はふっくらとしていて、タレも甘辛く贅沢な一品。高いから普段あまり食べませんが、通貨がユーロになってるもんだからあまり計算できず、気にしなくていいやと青天井で食べていました。でもこれは価値あるわ。
わざわざフランスで鰻?と思われる方もいるでしょう。はい、実際そうです。
でも好きなんだから仕方あるまい。
親子丼。親子丼ってこんなに旨かったか ?と暫く話し合いました。
外国で食べるから旨いんだろうか?前日にリ・オ・レを間違って食べてしまいひっくり返ってしまっていた我々にはただのユートピア丼にしか見えません。
と言うか総じてジャポニカ米旨い
その後の滞在も何とか乗り切るためにお持ち帰りまでしました。
うな丼のタレもしこたまもらい、パンにかけて堪能しました。
そして伊勢太郎厨房に行き、日本人の調理師さんと写真を撮らせていただきました笑
野田岩の調理師さんと伊勢太郎の名字が奇しくも同じという。
そしてその半年後ですが、野田岩の調理師さん自分のバイト先に来てくれました笑
勤め先は言っていたので、覚えてくれていたようです。帰国した際に来てくれたのは嬉しいですよね。しかし、自分はその頃地元で就職をしていたため、会うことはできず……(仲の良かった調理師さんが教えてくれました)。素直にうれしいですよね。そんなことってあるもんだ。
◆なんか色々微妙だった
エスカルゴの残骸。
はっきり言って食文化の浅さはどうしようもない。19やそこらでそんなもんがあるわけないだろうと言いたい。山もりのから揚げとか寿司ラーメン焼肉が好きだった当時には、理解ができず。
まず不味くなりようがない料理。
なんでしょうか、ソースがただしょっぱかった。不思議でした。
◆まとめ
食文化が浅いとその分受け入れ態勢0になるので、背伸びせずカップ麺でも食ってろと当時の自分に言いたい。
が、多分今の自分もそんなに成長していない。
フランスは悪くない。
自分が悪い。
ちなみに数年後フレンチに死ぬほどはまります。