ドイツの製菓製パン展示会①~ドイツ人はメッセ大好き~
「ドイツ人はね、メッセが大好きだから暇さえあればやるんですよ」
自分のドイツ語の先生が昔言っておりました。今はドイ語辞めて2年くらい経ちますがその前はじいちゃん先生と8年くらい一緒に頑張っていたのを思い出します。
ちなみに先生御年80超えていて今ゴルフばっかりやっているそうです。時たま文通をいしています。
数年前に行った製菓・製パンの展示会『iba』
多分やっていることは今もそんなに変わらないと思うので
- どんな感じか
- 何ができるか
- ケーキのレベル
- 機械について
を紹介したいと思います。
食べ物の写真も紹介します!
1.ibaとは
ibaとは製菓・製パンの展示会で、ドイツ国内でしょっちゅうやられているみたいです。
開催期間は1日だけではなく、数日間にわたり開催されます。
コミケみたいなもんです。即売会もやられていますがスケブはありません。
2.展示の仕方を新規提案
これパンを売っている訳ではないんですね。こういう感じでパンの陳列ができるよーとか紹介する感じです。店新しくするなら、こういう棚どう?という新規提案ですね。
パンを山積みにするあたり欧米ですよね。固いパンだからできます。
食べたいって思ったら?
kann ich probieren?(試食できんの?)
って言えば大抵しれっと渡してくれます笑
このように試食持ってるお姉さんは1個じゃなくて何個でもくれます。
ヨーロッパにおいてパンはケーキと同等の扱いなので会場の展示物は製菓と製パンで半分半分ってところですね。
まんま店です笑 完全に店が会場に入っている笑
もちろんカレーパンありません。
ドーナツ!なんてアメリカっぽいんだ!と言う感じで誰も見向きもしません。
これが現実か…
パンのブースを抜けるとケーキの方に行きつきました。
デモンストレーションをやっているところも多く、思わず
試食できる?
と口走る伊勢太郎。
もらえました笑
そしてエクレアめっちゃぬるかった
会場の熱気で温まったのでしょう。
ありがとうね。
あくまでも展示の紹介です。ケーキの紹介ではありません。
この味くれって言ったら普通にくれます。
アイスまじうまい。0€!!
多分ティラミス。ぬるい。これは容器の紹介ですね。
疲れたふりしてダルマイヤーのブースに転がり込みました。
なんか飲む?って聞いてくれたので紅茶くれと言い休憩。
なんでもありです。
さてこれは食用油というか型に塗るスプレーを作っている会社。
これはいつもお世話になっていました。
20㎝くらいありました。うまい。ただのパウンド。
あとマシュマロくれました。
ギモーヴじゃないですよ。マシュマロです。この会社はギモーヴを作る気は0です。あくまでマシュマロを売りたいんです、印字されたマシュマロを。
3.即売会をやっている
このように即売会も行われています。
ここは製菓で使うスプレーでしょうね。とはいっても日本じゃ使われないようなスプレーだろうな。
売られる豚たち。ドイツで豚は大事な存在です。招き猫か達磨いたいな位置づけだった気がしますが、記憶が曖昧。
日本とヨーロッパは食品添加物の基準が全く違い日本はかなりうるさいです。
フランス菓子でよく信じられないような綺麗なケーキがあるのは、食用色素の規制が日本ほど厳しくないから。外国だと目の覚めるような強烈な色使えるんですよ。だからそれを日本の色素で表現することはできません。
むしろなんであんなに赤いのwwみたいな
安心安全にうるさい日本だから仕方ないですが。
たとえばこんな。
ぶれてて申し訳ないですが、こんなに青い必要ある?笑
右端に水色のエクレアが当たり前の顔して並んでいますが、結局自然な色じゃないですよね。食べてみたいけど。
なんか日本だと悪ふざけに近いんですよね。
実際にマルちゃんダブルラーメンに青の色素入れたことあるんですけれど、やっぱり悪ふざけにしか見えない。もちろん味は美味しいのですが。
全部食べましたよ。美味しいけど、やっぱり駄目ですね、特に青は。
食用色素ってほどほどですよね。
4.型の紹介
これはフレキシパンの紹介ですね。これはムースです多分。斬新。
フレキシパンとは焼いても冷凍してもなんでもござれな『フレキシブルな型』。
ただ普通に高いです。でも利便性高いから重宝します。
モールドやフレキシパンが日本では売っていない物ばかりで、あるいは日本で買うととんでもない値段がするのをかなり安く買うこともできます。
モールドです。日本だったら1.5倍の値段します。社長爆買いしてました。
これにチョコレートを流してボンボンショコラを作るのです。
モールディング下チョコレートはこのようにツヤツヤします。ベルギーだと結構主流みたいですね。ちなみにテンパリングが成功していないと5型の結晶化がうまくいかず、そもそもモールドから外れません。
チョコレートについて触れている記事はこちら。
あと、カカオバターの吹き付ける順番によっては色の出方がかなり変わります。それについてはこちらの冒頭で少し紹介。
チョコレート結構面白いですよね。
5.ショーケースの紹介
何故ショーケースを売るのにケーキを入れるのかと言うと、ケーキの色がショーケースのライトでどのように見えるかを知りたいからですね。あと陳列の仕方はやはり勉強になりました。ケーキの繊細さとか。
クリアボードが階段になっていて面白いです。
これは、よくレストランである『ショーケースの中からケーキを選びください』というやつですね。結構暗く見えます。
これは、ヨーロッパのパティスリーで結構見かけるショーケースです。でもなんかこうやってみると食べ放題の店にある感じ笑 嫌いじゃないですよ、こういう『好きにとって』と言う感じ。
ドイツのカフェにはこういうスタイルのショーケースを見かけます。ケーキも食べてでかい焼菓子食べるっていう。凄いです。一気に太るぞこれは。遠近法とか関係なく焼菓子半端なくでかいですね。南部せんべいぼろ負けの大きさです。
結構小さめのショーケースでした。奥行きはかなりありますね。とる時に台がスライドするのだろうか?
こういうショーケースおける店は結構、その商品だけで勝負している所が多いと思います。ケーキにしても。日本だと百貨店はこういう感じですよね。選りすぐりを陳列しているのだと思います。エスコヤマさんは敷地内の店舗基本こんな様子だった気が笑
あそこはもう別格です笑
普通にうまそう。
ドイツっぽいですね。ドナウヴェレが進化したようなケーキ。
言っておきますが、基本ケーキの紹介と言うよりはショーケースや設備の紹介がかなり前面に出ています。
ちょっとまだまだ説明しきれないので、このネタ続きます。
次はドイツのオートメーションの凄さにについてお話したいと思います。洋菓子の流行発信地・フランスを隣にしておきながら何故ここまでドイツの洋菓子は古典的なのか⁉
紐解いていきたいと思いますので、暫くお待ちください^^
こちらへ続きます。